副業などでせどりをする場合、一つの目安になるのが月収10万円ではないでしょうか?
売上40万円粗利27%で約10万の利益
数字で見れば簡単ですがどう実現したらいいか分かりませんよね?
粗利27%の商品を22万円分仕入れてその月のうちに売り切れば10万円の利益です。
ちょっとハードル下がったように見えませんか?
説明の仕方で同じ内容なのに簡単にも難しくもなるので一度頭の中を整理してみましょう。
粗利の計算方法
まず粗利率の計算方法を確認しておきましょう。
売上-(売上手数料+FBA手数料)-仕入れ=粗利益
粗利益÷売上×100=粗利率
粗利益や粗利額を大きく見せようと思えば手数料を含まなければ大きく見せることができます。
仕入れ2000円 売上5000円の場合で比較してみましょう。
手数料を含む計算の場合
5000-(500+327)-2000=2173
2173÷5000×100=43.46
粗利益2173円 粗利率43.46%
手数料を含まない計算の場合
5000-2000=3000
3000÷5000×100=60
粗利益3000円 粗利率60%
見た目的には手数料を含まない方が儲かるように見えます。
ちょっと怪しい商材のセールスレターなどでよく見かけますが意図的に数字を大きく見せより儲かるように思いこませる手法です。
まあ嘘ではないのであれですが、amazonで販売するなら必ず引かれる販売手数料は引いた額を提示する方が親切ですよね。
手数料を引いた金額しか入金されないのですから。。。
おまけ 利益率は100%を超えるのか?
たまに利益率が100%を超えている人を見かけますが、あれは単純に計算の考え違いをしているだけか、
投資収益率(ROI)「計算式:投資収益率=(利益÷仕入れ)×100」
とごっちゃになってるのだと思います。
利益率が100%を超えてる場合の計算方法
売上-手数料(売上手数料+FBA手数料)-仕入れ=粗利益
粗利益÷仕入れ×100=粗利率
粗利益を売上で割るところを仕入れ額で割ってしまってます。そうすると。。。
手数料を含む計算の場合
5000-(500+327)-2000=2173
2173÷2000×100=108.65
利益2173円 利益率108.65%
計算を微妙に間違うだけで利益率が劇的に上がりましたw
月収10万円を稼ぐ
月収10万円=純利益10万円です
純利益とは、粗利益から経費などを引いて残った金額です。
営業利益とも言いますが、ここではどうでもいいです。
※経費はそれぞれの環境で違うので一概には言えませんが、ここでは必ず必要な経費だけを考慮します。
- 月額販売手数料4900円+税
- FBAに納品する送料1回1000円×3回
- その他雑費2000円
上記、約10000円を経費として計上しておきます。
これを踏まえると手数料込み粗利で11万円稼げば経費を引いても月収10万円と言っていいでしょう。
粗利11万円を考察してみましょう
単純に粗利1万円の商品を毎月11個売れば目標達成ですが、粗利1万円の商品なんてなかなか見つかりません。
粗利益500円から2000円くらいの商品が一番多いですね。
ちょっと頑張れば見つかる粗利1000円で考えてみましょう。
粗利1000円の商品を毎月110個販売すれば粗利11万円です。
これなら何か行けそうです。
粗利額1000円の商品は市場にどれくらいあるか?
粗利率を考慮しなければ近所の家電量販店1件で50個くらい見つけることができます。
粗利率25%以上で探すと最初は苦労すると思いますが、慣れて来れば一日で見込み利益10万円分くらいの仕入れが出来るようになります。
利益率を考慮しないというのはどういうことか?
家電量販店で簡単に見つけることが出来ると言ったのは粗利率が10%未満で販売価格が数万円の商品のことです。
炊飯器とか無線ルーターなど調べれば簡単に粗利益1000円くらいの商品なら見つかります。ゴロゴロ転がっていますw
しかし粗利率10%程度の商品は仕入れリスクが高くなります。
仕入れリスクとは
粗利額1000円を得るためには何かしら商品を仕入れなければなりません。
A 仕入れ10000円の商品で粗利額1000円
B 仕入れ2000円の商品で粗利額1000円
どちらも粗利は1000円ですが仕入れ額が違う=粗利率が違うということになります。
粗利率を計算すると
A 仕入れ10000円の商品で粗利額1000円
→販売額12582円-(1258-324)-10000=1000÷12582×100=粗利率7.94%
B 仕入れ2000円の商品で粗利額1000円
→販売額3693円-(369-324)-2000=1000÷3693×100=粗利率27.07%
AもBも10個仕入れて全て販売すれば粗利益が約1万円になりるので違いはありません。
何がリスクなのかと言うと
A の商品を10個仕入れると仕入れ金額が10万円になります。
10個全て販売すれば
販売額12582円-(1258-324)=受取額11,000円×10個=110,000円
受取金額は110,000円になり粗利で10,000円です。
何も問題はないように見えます。
しかし商品が9個しか売れなければどうなるでしょう?
仕入れ金額10万円に対して受取金額が99,000円になります。
1,000円の赤字です。
粗利率が10%以下の商品は、仕入れ個数に対して90%以上の商品を売らないと赤字になってしまいます。
粗利率が30%の商品なら仕入れ個数に対して70%以上の商品を売ればよいのです。
10個仕入れたら7個売ればトントンです。残りの3つが全て利益になります。
それでは粗利率27%のBの商品を計算してみましょう。
Bの商品なら70%以上の商品を売れば黒字になるなるハズですが。。。
まずBの商品を10個仕入れます。仕入れ金額は20000円です。
販売額3,693円で7個販売すると。。。21,000円!
1,000円の利益が出てます。7個で黒字です。
残りの3個販売し10個全部売れると30,000円で10,000円の利益になります。
Bの商品も9個しか売れなかったとしても、受取金額が27,000円で7,000円の利益が出ています。
粗利額が同じ商品を、
同じ数だけ仕入れて、
同じ数を売っても、粗利率の違いでこれだけ利益の差があらわれます。
利益率の低い商品を仕入れるリスクがこれです。
じゃあ利益率の低い商品は仕入れない方がいいのか?
利益率が低いから仕入れない方がいいとは一概には言えません。
高回転で利益額が5000円以上あれば粗利率10%くらいの商品を仕入れることもあります。
リスクを十分理解したうえで判断して下さい。
粗利11万円に仕入れ金額はいくら必要か?
Bの商品を110個販売すれば粗利110,000円になります。
- 売上3,693×110=406,230円受取金額330,000円
- 仕入れ金額は2,000×110=220,000円
粗利率27%だとおおよそ月商40万円月収10万円ってことになります。
粗利27%の商品を22万円分仕入れれば手数料を引いても月利10万円が達成できます。
※おまけ2
Aの商品だと100万円仕入れないと月利10万円が達成できません。
粗利率が低い商品はリスクが高いだけでなく大量の資金が必要になってきます。
では資金が22万円あれば月利10万円を継続出来るのか?
結論から言うと出来なくはないです。
が、初月から達成するのは少し厳しいかもしれません。
しかし2ヶ月目、3ヶ月目になれば達成することは容易になっていきます。
なぜか?
仕入れに慣れてくるのもありますが、投下資金に複利のレバレッジが効いて来るからです。
長くなってきたので複利については次回解説します(・∀・)