※「垢バン」とは
ウエブサービスの運営にアカウント停止をされることを「垢バン」と呼んでいます。
垢バンとはネット用語でアカウントのことを略語で「アカウント→アカ→垢」
禁止や権利剥奪などを英語でBANと言うので「BAN→バン」で「垢バン」となってるようです。
5月の昼下がり
そのメールは突然届きました。
「Amazon.co.jpからの重要なお知らせ」
アマゾンからメッチャメールが来ますが重要なお知らせは滅多に来ません。
一抹の不安を覚えながらメールを開くと下記のメールが届いていました。
真贋の疑いでアカウントが一時的に閉鎖されたという内容でした。
閉鎖という単語が使われていますが「一時的に閉鎖=停止」なので処罰としてはそれほど重いものではありません。
対象の商品はまだ納品しておらず、商品登録をして納品プランを作っただけで数量も入力してなかったのでその旨を伝えるか、問屋やメーカー仕入れの商品ではありませんが国内正規販売店からの仕入れで紛れもない本物なので納品書か領収書を送れば解除されると安易に考えていました。
Amazonアカウントが停止されるとどうなる
実際にアカウント停止または閉鎖された経験のない場合は、この処罰がどれだけ深刻か分からないかもしれません。
アカウントが停止または閉鎖されるとどうなるかを説明します。
アカウント停止の場合
出品が停止される。
出品情報が削除されてなにも出品されてない状態になります。
そのため商品が売れないので売上が上がりません。
売上金が入金されない。
問題解決するまで売上金を支払う義務がないというスタンスです。
アカウント閉鎖の場合
FBA在庫が返送される。
FBAに納品してる在庫が返送されてしまいます。
売上がそこそこある人はこれだけでも大問題です。
売上が90日間保留される。
アマゾンは30日間返品保証があるのでその補てんに充てられます。
アカウント停止からの閉鎖の場合、売上金が90日以上拘束されることもあるようなので問題は深刻です。
Amazonアカウント停止(削除)の理由
一言にアカウント停止と言っても停止理由は多岐にわたります。
- 商品に問題がある場合
- セラーパフォーマンスに問題がある場合
- アマゾン規約に違反してる場合
大きく分けるとこの3つのどれか、または複合的に問題があります。
一般的で比較的多いアカウント停止理由を説明します。
アカウント停止理由
真贋の疑いの可能性のある商品の出品
まずは今回のアカウント停止の原因となった真贋の疑いです。
これはアマゾンがランダムで抜き打ちしてる感じです。
商品登録しただけで納品していないのに真贋が来るのは結構厄介です。
購入者から真贋の疑いがあるとの通報
購入者が勝った商品が偽物ではないかとアマゾンに通報されるとアカウント停止になる可能性があります。。
アマゾンで出品禁止法品の販売
アマゾン、または日本国内で出品または販売が禁止されてれる商品を出品するとアカウント停止になる可能性があります。
パフォーマンスが基準を下回ってる。
セラーセントラルにアカウントの健全性という項目がありますが、それそれクリアしないといけない基準があります。
それが大幅に下がってる場合などに停止になる場合があります。
アマゾン規約違反
アマゾンでは様々な規約やルールがあり、それらを違反すると停止になる可能性があります。
基本的に規約は変えることが出来るので以前は大丈夫だったのに今はダメってこともあります。
アカウント閉鎖理由
過去にアマゾンが閉鎖したアカウントとの関連性が疑われた場合
- クレジットカード情報
- 銀行口座情報
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- IP情報
などを参考に過去にアマゾンが閉鎖したアカウントと関連性が疑われるとアカウントが閉鎖されます。
複数アカウント
アマゾンは基本的に1人1アカウントなので複数アカウントの運用が見つかるとアカウント閉鎖になります。
アマゾンで販売が禁止されている商品
アマゾンで販売が禁止されてる商品を販売するとアカウントが閉鎖になります。
法律で販売が禁止されてる商品
日本の法律で販売が禁止されてる商品を販売するとアカウント閉鎖になります。
アカウント停止後の対応
アカウント停止になると改善や資料提供を求められます。
それらの対応を怠ったり、アマ音の求める回答が出来ない、期限内に対応できないとアカウント停止になります。
Amazonアカウント停止でやらなければいけないこと
アカウント停止になったらまずやることは、
- なぜアカウント停止になったのか?
- 何を求められているのか?
この2点を確認します。
今回のアカウント停止の場合は
- 真贋の疑いのある商品の出品
- 仕入先が正規品を扱ってることが分かる資料の提供
正規店で仕入れしてるので本物ですよ。って回答が正解なので、求められた資料の提出がベストです。
しかし冒頭にも書きましたが商品登録だけで真贋の疑いが来たので、その旨を伝える文面で返信してみました。
Amazonアカウント停止からの閉鎖
資料を添付せず
「商品登録をしただけでまだ納品していない」
というような文面だけの返信だと上記のようなテンプレ回答でした。
仕方ないのでアマゾンが求めてる資料を添付して2回目の返信をしました。
アマゾンが求めてる資料は
・仕入れ先から発行された、発行日から 365 日以内の請求書、領収書、契約書、配送注文書、または販売許可書のコピー。記載されている商品数が出品者様の在庫と一致している必要があります。
・出品者様がブランド所有者でない場合、販売許可書と、供給プロセスが正当な手続きを経たものであることを証明する書類一式 (販売許可書を含む)
・出品者様がブランド所有者である場合、ブランド登録証明書のコピーと、営業免許証または個人の身分証明書のコピー。
・仕入れ先の連絡先情報 (名前、電話番号、住所、E メール、ウェブサイト)
ご提出いただくファイルは、.pdf、.jpg、.png、.gif のいずれかの形式でお送りください。これらの書類は、正規の資料であり、かつ改変されていないものである必要があります。Amazon から仕入れ先に連絡し、提出書類について確認させていただく場合がございますのでご了承ください。価格情報は削除することができますが、それ以外の情報は明示されている必要があります。
資料などを添付して返信したのですぐにアカウント再開すると思ってたらまさかのテンプレ回答。
返信メールを確認すると仕入れ先情報を記入し忘れていたので記入忘れを伝えて返信。
そしてまたまたテンプレ回答。
2商品は納品書、1商品は領収書を添付して送っていたのですが今回の場合はこれがダメでした。
求められていた書類は
- 請求書
- 領収書
- 契約書
- 配送注文書
納品書が入ってません。
後から分かったことなんですが単純に配送注文書と納品書が同一だと勘違いしていました。
その結果、アカウント停止から閉鎖という最悪のパターンに陥りました。
Amazonアカウント停止(閉鎖)からの再開
さすがにアカウント閉鎖はシャレにならないので、登録してる商品を削除し納品しないなど再発防止に向けた改善書と、国内大手正規店から購入してるので本物に間違いないこと、購入時に手にした書類はすべて提出してるなどを連絡しました。
するとまさかの回答が来ました。
テンプレ回答+具体的な資料の提示
請求書か領収書というのが分かれば後は簡単。
購入店に領収帆の発行を依頼して、アマゾンに送信しました。
そして回答が審査中になり、真贋の疑いが進展しました。
まあこれでダメだったらもう打つ手がないので祈るばかりです。
そして4時間後にアカウント再開の連絡が来ました。
途中の改善案に対象商品の出品を取り消すと連絡して削除した商品があるのですが、真贋の疑いが晴れたから出品していいのか迷ったので連絡したらそれの回答はありませんでした。
まあたぶん大丈夫でしょうがそれでまたアカウント停止になったら笑えますね。
まとめ
アマゾンのルールに則って正規流通品を販売していてもアカウント停止の危険性は誰にでもあります。
プラットフォームを利用するということはそのリスクを十分に理解しなければいけません。
今回は無事にアカウント復活しましたが約2週間の間は販売が出来ないので売上が上がりません。
売上が上がらないだけでなく、売上の振込もないのでキャッシュフローも悪化してしまいます。
万が一の時に備えて準備をする。
リスクヘッジする。
収入源を増やす。
取れる手段はいくらでもあります。
攻めることは大事ですが、攻めすぎるとリスクが大きくなります。
「腹八分」「頭と尻尾はくれてやれ」など欲張ると良いことないよって言葉は昔からあります。
もうちょっと行けるかな?くらいでやめとくのがちょうどいいですよ。
アカウントや規約に関する記事がありますので参考にどうぞ。
事実上アマゾン刈り取り解禁!Amazon規約変更で仕入れ可能に!