せどりで仕入れが出来るようになってくると
「仕入れ資金がもっとあれば、もっと稼げるのに」
と思うようになります。
この記事を読んでる方は、すでにそのような状態になってるかもしれません。
そんな場合には、ぜひ融資を受けて資金を増やすのをおすすめしたいです。
ただ、結局のところ融資=借金ですので、「借金はちょっと。。。」と一歩踏み出せない人が多くいます。
そこで今回は、融資を受けるメリット・デメリットと、どうやって融資を受けたらいいかということについて解説をします。
融資の申請をするのは少しハードルもありますが、自己資金を用意するより遥かに早く利益を大きく伸ばすことができる手段です。
融資を受けることには賛否両論ありますが、ふうげつは、利益がきちんと出ているのであれば融資を受けることをおすすめしたいと思っています。
ぜひこの記事を読んで、一歩踏み出して欲しいと思っています。
借りてもいい借金と借りてはいけない借金がある
まず、借金には「借りていい借金」と「借りてはいけない借金」があるという話をしたいと思います。
結局のところ、借りていい借金かどうかを決めるのは、借りたお金を何に使うかです。
お金を借りて返すときには金利がついてきます。なので借りたお金を使って、その金利以上のリターンがあるなら、それは借りていい借金です。
今回融資を受けましょうと言っているのはこのパターンとなります。
借りてもいい借金
例えば借りたお金で、せどりなど何らかの事業をするとします。
せどりで考えた場合、利益率はどんなに悪くても15%は下回らないでしょう。
つまり金利2%でお金を借りれば、13%のリターンが見込めるということになります。
※利益から税金を払うので実際のリターンはもう少し下がります。
細かく計算するとややこしいのでザックリですが、
- 借入100万円
- 年利2%
- 返済期間1年
- 返済金額102万円
こういった融資を受けてせどりを行った場合、
- 仕入れ100万円
- 利益率15%
- 利益15万円
計算してみると、以下のようになります。
115万円-102万円=13万円
つまり100万円借りて返したのに、利益が13万円残りました。
借りてはいけない借金
借りてはいけない借金というのは、リターンがないことに使うために借りる借金です。
生活費や買い物などの消費、借金を返すために借金をするのもダメです。
もちろん借金でギャンブルやFXをするのも、お金が返せなくなるリスクが高いので当然ダメです。
未来のことはわからないので確実にとはいきませんが、リターンが見込めることに使うために借金をしましょう。
せどりは現金が少ないとビジネスが安定しない
せどりを辞める理由には大きく2つあります。
- 仕入れが出来なくて辞める
- 仕入れが出来るようになったが、資金繰りに失敗して辞める
ほとんどがこの2つのパターンにあてはまります。
仕入れが出来るのに資金繰りに苦労する、というのがピンと来ない人もいるかもしれませんが、せどりはなかなか手元に現金が残りません。
現金が残っていたら、その資金を新たな仕入れに使用して売り上げを伸ばしていくビジネスだからです。
なので、
- 仕入れは出来る
- 利益も出てる
- 在庫もある
- しかし、仕入れに使ったお金を支払う現金がない
といった感じで、せっかく儲かっているのに支払い日に支払う現金がなくなり、事業を存続することが出来なくなることがあります。
これは「黒字倒産」と言って、せどり中級者が陥りがちな罠です。以下の記事で詳しく解説しています。
逆に言うと、手元に現金さえあれば赤字でも事業は存続できます。
存続さえしていれば、正しい仕入れ方法を少しずつでもいいので身に付けていけば、問題なく利益を出せるようになるのがせどりです。
なので、絶対に現金は必要なのです。
しかも融資を受けることで現金が増えると、支払いが間に合わず泣く泣く安値で損切りするということもなくなります。
融資は長期的にビジネスを安定させられる手段ということです。
せどりで融資を受けるメリットとデメリット
では、融資を受けるメリットとデメリットについてあらためて確認していきます。
融資を受けるメリット
融資を受けるメリットについてまとめると、
- 仕入れに多くの資金を使えるので売り上げ・利益を伸ばせる
- 黒字倒産のリスクが減る
- キャッシュフローが安定するのでストレスが減る
こういった点が挙げられます。
せどりを正しい方法(融資を受けるかどうか悩み出しているレベルであれば十分)でやっている限り、得られるリターンが金利を下回ることはあまり考えられません。
さらに資金がなくなる心配もしなくてよくなるし、長期的にビジネスが安定化していきますので、融資を受けるメリットがとても大きいです。
融資を受けるデメリット
反対にデメリットも挙げていきます。
- 毎月返済をしないといけない
- 支払いを滞納すると信用情報に傷がつく
デメリットというよりは注意点ですが、融資を受けると毎月利子付きで返済をしていかないといけません。
なので融資を受けたからといって、全ての資金を仕入れに回すようなことはできないと思った方が良いです。
もしも支払いを滞納してしまうと信用情報に傷がつき、以降クレジットカードが作れなくなったり、住宅ローンが借りれなくなったりするのでとても厳しい状況に陥ります。
とはいえきちんと計画を立てて、余裕を持った資金管理をすればそこまで心配することでもありません。
融資を受けるには事業計画などを提出する必要もありますし、キャッシュフローを意識してビジネスを拡大していくようにしましょう。
せどりの融資はどこで受けるのがいいか?
融資を受けるということを考えると、銀行にいけば良いと思いがちですが、銀行で融資を受けるのは実際ハードルが高いですし、金利もやや高めです。
銀行以外にも融資をしてくれる機関はいくつかありますので、おすすめの金融機関を紹介していきます。
日本政策金融公庫(おすすめ)
日本政策金融公庫は、100%政府出資の政策金融機関です。
日本政策金融公庫は、基本的に安い金利で融資してもらえますし、お金を貸すのが仕事なので比較的借りやすいという特徴があります。
参考:日本政策金融公庫
日本製作金融公庫の融資商品には色々ありますが、中でもおすすめなのが「新創業融資制度」を利用しての融資です。
事業を開始してから二期以内の人が対象ですが、担保・保証人不要、低金利で融資を受けることができます。
どんな融資を受けるか、どんな条件で借りるかによりますが、金利はおおよそ1〜3%程度となっています。
限度額は3000万円、必要な自己資金は借入額の1/10程度です。返済期間や利率は、新創業融資制度を適用してどういう融資を受けるかによって変わります。
起業時、創業2期目までとなると売上が安定しなかったり、創業資金が必要になってきますので、国が起業に対してサポートしているということですね。
ただし、創業融資が借りやすいといっても必ず借りれるわけではありません。
また、創業から期間が経っていても、創業融資制度が使えないだけで融資そのものが受けられないわけでもありません。
借りる正当な理由と、返済が出来る根拠を示せば問題ありません。
日本制作金融公庫で融資を受けるための基本的な流れについては、以下のリンク先を参考にしてください。
また、住んでいる地域の商工会を経由して融資を申し込むと融資が通りやすいと言われていますので、まずは商工会に相談してみると良いでしょう。
参考:全国商工会連合会
自治体の制度融資
自治体ごとに中小企業向けの融資制度があり、市役所などが窓口になっています。
自治体によりますが、利子の一部を自治体が負担してくれたりもするので、金利は安いです。
ただし受けられる融資金額は少なめのところが多いようですね。
詳しくは「〇〇(住んでいる地域) 制度融資」などのワードで検索してみてください。
銀行
銀行でももちろん融資は受けられますが、基本的に金利は高めとなっています。
ただ一口に銀行と言っても、
- メガバンク
- 地方銀行
- 信託銀行
- 信用金庫
- 信用組合
- ゆうちょ
- ネット銀行
などなどたくさん種類があり、それぞれ特徴があります。
基本的にメガバンクは相手にされませんので注意してください。
おすすめは信用金庫か、地方銀行です。
地域密着型の金融機関のほうが融資のハードルが下がる傾向にあります。
親族からの借り入れ
親族からお金を借りられる場合は、これが一番いいです笑。
参考:コロナ融資
コロナウイルス関係で売り上げが5%以上落ちている場合は、3年間は実質無金利で融資を受けられる制度があります。
これも日本政策金融公庫の融資制度となります。
融資の概要は以下の通り。
- 資金の使いみち:運転資金、設備資金
- 担保:無担保
- 貸付期間:設備20年以内、運転15年以内
- 据置期間:5年以内
- 融資限度額(中小事業・商工中金):6億円
- 融資限度額(国民事業):8,000万円
- 金利(3年間):特別利子補給制度により実質無利子
- 金利(4年目以降):基準金利
申請方法や必要な書類は以下のリンクにわかりやすくまとまっています。
まとめ:せどりで融資を受ければビジネスが加速する
最後にもう一度書きますが、せどりで利益を出していて利益率15%以下はちょっと考えられません。
つまり金利2%以下で融資を受ければ、融資を受けたぶんだけ利益が残るということになりますので、ビジネスを早く大きくすることが出来ます。
せどりで稼ぐビジョンがない方にはおススメしませんが、お金があればもっと稼げると思ってるならぜひ融資を受けたほうがいいです。
お金で時間を買うというわけではありませんが、融資を受けることでビジネスがスピードアップしますよ。