要期限管理商品は簡単にいうと消費期限がある商品のことです。
消費期限が切れた商品や、期限切れが近い商品をFBAで発送するのは制限がかけられているので、納品のときには特別の管理が求められます。
要期限管理商品もせどりで利益を出せる商品もあるのですが、ルールはしっかり把握しておくようにしましょう。
ちなみにひと昔前までは、要期限管理商品をFBA納品する時にはテストを受ける必要がありました。
現在ではルールも変わっています。
この記事では
- どんなものが要期限管理商品なのか
- 要期限管理商品を納品する方法
- 要期限管理商品を納品する時の注意点
について解説していきます。
要期限管理商品とは
要期限管理商品については、以下のマニュアルにすべて書かれていますので一度目を通しておくと良いでしょう。
Amazonのマニュアルから、かいつまんで解説をしていきます。
要期限管理商品の定義
要期限管理商品とは公式に言わせると、
- 食品全般
- 食品以外で消費期限の印字がある商品
を意味します。
ペットフードやサプリメントなど、ヘルビ(ドラッグストア)カテゴリーの商品も該当するので注意してください。
とにかく食品か食品でないかに限らず、消費期限や使用期限が設定されている商品だと覚えておきましょう。
チョコレートをFBAで販売する場合
チョコレートは10月頃~4月頃までの期間、条件を満たせばFBA納品ができる商品です。
ただし要期限管理商品は常温保存できるものしか納品できないと決まっているので、チョコレートアイスとかチョコレートケーキはダメです。
チョコレートを納品したい場合は、事前申請が必要となります。詳しくは以下のセラーセントラル公式ページを見てみてください。
要期限管理商品のAmazon FBA倉庫での管理ルール
FBA倉庫では、要期限管理商品の独自の管理ルールが設定されていますので抑えておきましょう。
消費期限が近い商品から発送される
FBA倉庫に在庫として保管されている商品のうち、消費期限までの日数が少ない在庫から購入者に出荷されます。
ラベルなし混合在庫での納品は不可
混合在庫での納品をしたい場合は、自分でラベルを貼り付けて納品する必要があります。
消費期限まで45日以下になったら自動的に廃棄される
消費期限までの残り日数が45日になった在庫は、自動的に廃棄されてしまいます。
自動返送に設定していても返送はされず、廃棄手数料が請求されることになるので注意が必要です。
消費期限を確認したい場合は、以下のFBA在庫商品レポートページから確認できるようになっています。
FBA納品する商品を選定するときの条件
要期限管理商品は、何でも納品できるわけではありません。
以下の必須条件を満たしているかどうかはきちんと確認しておきましょう。
室温で保管できる
基本的に、室温で保管できる商品しかFBA納品はできません。
以下のようなものは取り扱えません。
- 「18度以下で保存」など具体的な温度の指定がある
- 要冷蔵・要冷凍
以下のように温度の指定がないものは保存に指定があっても取り扱い可能です。
- 「冷暗所で保管」
- 「高温多湿を避けて保存」
- 「直射日光を避けて保存」 など
FBA倉庫に到着した時に消費期限まで60日以上の期間が残っている
FBA倉庫に商品が到着したタイミングで、消費期限まで60日以上の期間が残っていないとダメです。
例外的に、もともと製造から消費期限までの期間が短い商品については事前申請することで、期限残り30日まで納品できます(あとで解説します)。
法令に沿った賞味・消費期限の印字が外から見える場所にある
商品に消費期限・使用期限の印字がきちんとあることが条件となっています。
一般販売されているような国内の商品は、法令に沿ってないとそもそも販売できないので基本的に大丈夫だと思います。
ですが、以下のように海外製品だと要件を満たさない場合もありますので注意しておきましょう。
FBA納品前に事前申請が必要な要期限管理商品について
要期限管理商品の中でも、以下の商品については納品前に事前申請を行う必要があります。
- 消費期限の印字が無い食品
- 消費期限までの期間がもともと短い商品
これらについて解説します。
消費期限の印字がある商品の場合は事前申請不要
消費期限の印字がある商品は、以下の画像のように「賞味期限管理商品」を有効にすれば、特に事前申請などをする必要はありません。
消費期限の印字が無い食品の場合
塩、砂糖、ガムなど消費期限の設定のない食品もあります。
こういった商品に対しては、以下の表のように受領日から販売期間が設定されていて、販売期間を過ぎると自動的に廃棄されるようになっています。
このような消費期限の印字がない商品は事前に申請(テクニカルサポートへのEメール申請)が必要です。
メールで要期限管理商品の事前申請を行う方法
メールでAmazonに問い合わせをする方法を簡単に説明します(2020年6月時点での方法)。
まずは以下の問い合わせページにアクセスします。
以下のような画面になるので「Amazon出品サービス」をクリックします。
Amazonからの出荷(FBA)をクリックします。
「FBA に関するその他の問題を調査する」をクリックします。
FBAに関するその他の問題の「問題を選択」をクリックします。
メールでの問い合わせフォームが出てきます。
フォームに以下のような内容を記載して申請しましょう。
- 件名:「FBA期限印字の無い食品 事前申請」
- 内容:ASIN、商品名、商品の種類を記載
消費期限までの期間がもともと短い商品の場合
たとえば焼き菓子など温度管理が必要なく、消費期限が製造日から90日以下の商品が該当します。
こういう短消費期限の商品は、事前申請することで通常ルールより期限を優遇してもらえます。
具体的には以下のようになっています。
事前申請してから、申請が通るまで5営業日かかるので、注意が必要です。
申請は以下のリクエストフォームからできます。
要期限管理商品をFBA納品する方法と注意点
要期限管理商品をFBAに納品する方法と、納品する時の注意点を紹介します。
商品情報に消費期限を入力する
セラーセントラルで登録していくと、要期限管理商品については消費期限を入力する項目が表示されます。
商品に印字されている期限と同一になるように入力しましょう。
ちなみに商品に印字されている期限と、登録した期限が違った場合には、登録した期限を元にしてAmazonでは管理されます。
場合によっては購入者に期限切れの商品が届いてしまい、トラブルの原因になるので間違えないように入力しましょう。
ダンボールに要期限管理商品と通常商品を同梱しない
要期限管理商品を納品する時は、セラーセントラルでそのほかの商品とは分けて設定をしなければなりません。
ただし、要期限管理商品であれば複数の異なる商品を同梱してもOKです。
同一ASINの商品はすべて同じ賞味期限のものを納品する
同一ASINの商品は、すべて同じ賞味期限のものを納品する必要があります。以下のような納品の仕方はアウトです。
同じASINで賞味期限が異なる商品がある場合は、納品プランを分ければ納品することができます。
また以下のように2種類以上の商品を納品する場合は、 ASINごとに消費期限が同じである限りは問題ありません。
輸送箱に「要期限管理商品」のシートを貼る
納品するダンボール箱に「要期限管理商品シート」を貼り付ける必要があります。
シートは以下マニュアルの9ページ目を印刷してください。印刷サイズはA5以上にしないといけません。
セット商品独自のルール
それぞれ異なる消費期限の商品をセットにして出品する場合の独自ルールを解説します。
要は、外から見える箇所に一括表示をすればOKとなっています。
外から消費期限が確認できない場合や、外から複数の異なる消費期限が確認できるような場合はアウトです。
一番早く期限を迎える商品の期限を表示するようにすればOKです。
ただし消費期限を一括表示する場合、手書きは厳禁となっています。
自己発送で要期限管理商品を出品することも可能
ここまでFBAで要期限管理商品を出品する方法を解説してきましたが、自己発送で出品することも可能です。
自己発送の場合は特に消費期限を設定する必要はありませんが、購入者からわかるような形で記載すればOKです。
以下の公式フォーラムのやりとりが参考になります。
参考:Amazonセラーフォーラム | 自己配送選択時の要期限管理商品の登録について
お酒も要期限管理商品ですがオススメしません
お酒も要期限管理商品ですが、お酒の場合はまた別の管理や申請が必要となってきます。
というかお酒をネットで販売するには「通信販売酒類小売業免許」という免許が必要です。
この免許の申請はかなりめんどくさい上、申請が通るまで時間もかかるので、せどりでお酒を取り扱うのはおすすめしません。
ここでは説明を省略します。
まとめ
この記事では要期限管理商品をFBA納品するときの注意点について解説しました。
事前申請が必要な商品を出品するのは多少めんどくさいですが、それ以外は期限を入力するだけなので、そんなに難しくないはずです。
ルールを守りさえすれば、特にトラブルにもならないはずなので、食品・ヘルビでもしっかり利益を出していきましょう。
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